Honoka v4.0.0 をリリースした
Honoka v4.0.0 をリリースしました。
もうなんやかんや Bootstrap v4.0.0 がリリースされてから久しいんですが、ようやく Honoka の v4.0.0 をリリースしました。大体の作業はG.W.で完了していたんですが、なんかいろいろと準備しているとこんな時期になってしまいました。
このことに関してはただの私の怠慢なので「ごめんなさい」と平謝りするとして、とりあえずこの記事では Honoka v4.0.0 の特徴と変更点を連ねていきます。
フォントウェイトを調整した
Bootstrap v4.0.0 では様々なフォントウェイト(文字の太さ)が登場します。確かに英語圏のフォントだと1つのフォントでもウェイトが最細の Tin から最も太い Ultra bold までそろっているのが多くて、実際 macOS のシステムフォント San Francisco という1つのフォントをとっても多様なウェイトがあります。使うウェイトによって受ける印象も変わるので使い方としては非常に効果的なのですが、日本語のフォントは多様なウェイトをサポートするフォントが多くありません。もちろん多様なウェイトを網羅したものも存在しますが、システムに標準でインストールされているようなフォントでこれをクリアしているものはほとんどなく、またブラウザのバグのような挙動などもあり(後述)、実質使えるのは標準と太字の2種類のみといってもいいでしょう。
Bootstrap v4.0.0 は英語圏の標準として作られているために、フォントウェイトが少なくとも 4種類 ほど登場していることを確認しています。これらの指定は日本語環境でみると、文章中の文字が突如太字になったり、効果的に使えていなかったりとチグハグした状態を作り出していました。
今回 Honoka ではそういったフォントウェイトに関する指定を再度見直して、見出しレベルでは太字、それ以外の部分では標準の太さを用いるようにしています。また日本語のフォントの文字の太さと英語のフォントの文字の太さに違いが出ないように調整も行いました。
游ゴシックをやめた
かねてから Honoka では標準の日本語フォントとして游ゴシックを使ってきていたのですが、 Windows + Chrome で游ゴシックがうまく扱えない問題があり、これを解決するための @font-face
ハックについても自分の環境では効果がなかったので、あまり評判もよくなかったこともあり廃止することにしました。なので .no-thank-yu
の効果はありません。
Ruby ライブラリ依存をやめた
SCSS のコンパイルや Lint などを Ruby ライブラリに依存していたのですが、パッチを送ろうとしてくれる方の開発の導入が煩雑になることなどを考えて libsass などをつかった Node.js ライブラリに移行しました。これにより npm i
するだけで開発できるようになります。
Grunt.js やめて gulp にした
Honoka ではSCSSのコンパイルなどで使うタスクランナーとして Grunt.js を使ってたんですが、「時代じゃないよねー」という雰囲気を感じ取ったので、 gulp に乗り換えました。もっと言えば Bootstrap では npm scripts だけで全部やってるのでそれに習おうかと思ったのですが、流石にシェルスクリプトワンライナー芸はメンテナンスしづらいだろうということで今回も独自の路線に舵を切っています。
細かいことはこれから調整します!
ここは自分語りになるのですが、最近の自分の悪い癖として完璧を目指そうとしてしまうところがあるので「とりあえずリリースしようぜ」みたいなチャレンジの一歩を踏み出せなくなってしまっていました。今回も完璧を目指したばかりに「あれもこれも」というタスクが積み重なってデッドロック状態になっていたので良くないと思い、まだ細かい不具合はあるかもしれませんが勇気を出してリリースすることにします。
GitHub には要望を書く Issue や、パッチを送りつける Pull Request があるので、もし不具合や要望があれば遠慮せず送っていただければと思います!!!
ぜひ Honoka v4.0.0 をつかって楽しい Bootstrap ライフを!